英辞郎からSVLのAnkiスクリプトを作成するまで

アルクSVL と呼ばれる 12000 語の英単語リストがあります。

この記事では、英辞郎から SVL の単語帳を作成する方法と、最低限の Anki の設定を説明します。最終的な Anki の画面は次のようになります。

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環境

英辞郎がインストールできるなら動くはず。

英辞郎 第五版 (<CDーROM>(HY版))

英辞郎 第五版 ((HY版))

使い方

  1. 英辞郎から単語を抽出

    PDIC を開き [Search] → [全文検索]

    検索文字列に「【」、[詳細設定]でレベルを指定し[OK]

    今回は出力ファイル名を level6.csv とする(画像参照)。

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  2. プログラム実行

    github.com

    リンクから exe ファイルをダウンロードし、level6.csvドラッグ&ドロップする。そうすると level6.csv_out.csv が作成される。

  3. Anki から読み込み

    Ankiを起動し、[ファイルを読み込む]から以下のように設定する(画像参照)。

    • 種類: 基本
    • 単語帳: lv6(名前は自由。新しく追加すること。)
    • セミコロンで区切ったフィールド
    • フィールドにHTMLを使うにチェック☑
    • フィールド1: Front, フィールド2: Back
    • [読み込む]

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  4. 見た目の設定

    最低限の見た目を整える。デフォルトでは中央揃えなのでこれを左寄りにする。

    適当に単語帳を開いて、左下の[編集]→[カード]→[書式]より、text-align: left; と設定(デフォだとcenter)。

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  5. 学習上限の変更

    Anki では単語帳に一日の上限が設定できる。デフォルトでは新規カードが一日 20 枚くらいだが、SVL は level ごとに 1000 単語含まれているので、一日の上限を 100 以上に設定しておきたい。しかし、増やしすぎると復習が追いつかなくなるので注意。

    自分の設定は、「新規: 120、復習: 100」を基本にしている。また、新規カードが 0 になったら、復習を 200 にしている。この設定だと一日分のセットが約 1 時間で終わるので、各自逆算して適切な上限を設定すること。学習上限の設定は複数作成でき、単語帳ごとにそれぞれ適用できるようになっている。

    ちなみに、一日のノルマを終えた後に上限を超えた学習(カスタム学習)も可能だが、復習が増えるのでおすすめしない。一日の上限が少ないと感じたら、カスタム学習ではなく設定から変えるべきだろう。

最後に

あとは使っていくうちに慣れてくると思います。

いろいろ設定を組み合わせて最強の Anki を作ろう!

更新履歴

  • exe ファイルを置いたので Python のインストールが必要なくなった (2018/04/07)